時間が空いてしまいましたが、前回の記事の中でとにかくインプット!とお伝えしました。
何をするにもインプットは重要。
例えば、ギターを始めよう!と思ったら、まずはギターのコードを覚えますよね?
僕もベースを齧っていましたが、まずはスコア(譜面)の読み方を覚えました。
このように何かを始めるにはまずは、情報をインプットする必要があります。
インプットの重要性
まずはいかにインプットが大事かを考えてみましょう。
ここでは僕の経験を基に考えてみます。
インプットに集中した学生時代
学生時代の僕は、多くの日本人と同じように、とにかくたくさんの単語・イディオムを覚え、たくさんの問題を解いて文法知識を身につけていきました。
今思えば、アウトプットの機会は本当に皆無。
そのおかげもあってか、模試を含め、テストではほぼ毎回9割以上の点数を取っていました。
中3で英語にハマってから、高校の最初の1年間は帰ってきたらとにかく英語を勉強。という日々を送っていました。
そのおかげで英語のテストの結果は爆発的に伸びましたが、この時はアウトプットはほぼしていませんでした。
アウトプットするようになってからインプットの重要性に気付いた
大学に入ってから、留学生と接する機会も増え、話す機会が劇的に増えました。
この時に感じたのは、高校時代に大量にインプットしておいてよかった…ということです。
大量のインプットがあったおかげで、会話中に出てくる単語の多くを理解することができました。
さらに言えば、定型分的なフレーズも覚えていたので、最初の方は、そのフレーズを活用して会話していました。
もし高校時代のインプットがなかったら、すんなりアウトプットのフェーズに移行できなかったかもしれません。
無駄な単語なんて存在しない
僕は学生の頃、3冊の単語帳を覚えていました。
もちろん被ってる単語もあったかと思いますが、5000単語は少なくとも覚えてたかと思います。
英語が苦手だった同級生は、「そんなに覚えても実際使わないじゃん。」と言っていましたが、実際に英語を使って働くようになってから、多くの単語に触れ、「この単語覚えといてよかった!」ということが何度もありました。
もちろん、旅行先で困らない程度の英語力があればいい、という場合、この限りではありません。
日常会話で出てきそうな単語に絞って覚えてしまっても良いでしょう。
しかし、もし英語を使って働きたい、と考えているなら、どんな単語でも積極的に覚えて行くと良いでしょう。
少しでもインプットができたらアウトプットしよう

ギターのコードを覚えたら今度は何をしますか?おそらく実際に弦を弾いてみるはずです。これはアウトプットの1つ。なぜアウトプットが重要なのでしょうか?
「知ってる」だけでは意味がない
コードを「知っている」状態。
これはギターが弾けるとは言えませんよね。
言語も同じでいくら単語や文法を知っていても、それだけではその言語が使えるとは言えません。
そこで重要なのがアウトプット。
ギターでコードを弾くように、覚えた知識を実際に使ってみましょう。
アウトプットしながらインプットする
アウトプットしてみると、うまく相手に伝わらない、どう伝えたらいいか分からない、という問題にぶつかります。
だからと言って諦めてはいけません。
アウトプットがうまくいかないなら、新しい情報やコツをインプットする。
これはギターの練習も同じ。
実際に弾いてみて初めてしっかり弦が押さえられてないことを知ります。
そして綺麗な音色を奏でるために試行錯誤し、上達していきますよね。
アウトプットとインプットを繰り返して、少しずつ言語を上達させていきましょう。
ここで注意しておいてほしいのは、あくまでインプットをメインにすること。
アウトプットばかりやって、その都度知らない単語を調べるのは非効率です。
完璧主義は捨てる
日本人の多くが言語に対して誤解しているのが、完璧であるべきということです。
「完璧な文法じゃないと…」「完璧な発音じゃないと…」そんな考え方が、あなたの言語能力の上達を阻害していることを理解しましょう。
日本人が完璧な日本語を話さないように、ネイティブも完璧な言語は話しません。
日本語を勉強している外国人に完璧な日本語を求めますか?
不自然な日本語でも理解しようと、単語などから意味を理解しようとするはずです。
言語はコミュニケーションツール。
相手に伝わりさえすれば、不完全な状態でも、その役割はしっかり果たしてくれます。
完璧でなくてもとりあえずアウトプットしてみる。
これが言語習得への第一歩です。
アウトプットの方法

繰り返しアウトプット、アウトプット…と伝えていますが、具体的にはどうしたらよいのでしょうか?ここではアウトプットの方法をいくつか紹介します。
理想はネイティブの友人を作る
最も理想的なアウトプット方法はネイティブの友人と話すことです。
例えば、あなたが大学生で周りに留学生がいるようであれば、留学生とのイベントに参加するだけでもいいでしょう。
場所によっては、週末や夜間に国際交流イベントを行っているところもありますね。
知らないだけで、ネイティブと接する機会は実はたくさんあるんですよ。
どうにかして、ネイティブの友人を見つけられないか、考えてみてください。
言語交換アプリを活用する
言語交換アプリとは、SNSのようなもので言語習得を志す人たちが交流できるサービスです。
有名なものだと、「Hello TALK」や「Tandem」といったアプリがあります。
日本語を勉強したい外国人と知り合うことで、ギブアンドテイクの関係を築くことができます。
まずは調べながらメッセージのやり取りをして、慣れてきたらビデオ通話に挑戦するなど、自分のレベルに合わせて挑戦してみてください。
ChatGPTなどのAIを活用する
実はChatGPTなどのAIもアウトプットの練習相手として活用できます。
ChatGPTを使ったことがあればプロンプトというものをご存知かと思います。
プロンプトとは、AIに役割を与える導入文のこと。例えば、
・あなたは英会話の先生です。これから英語で会話をしましょう。
というプロンプトを入力すると、AIがあなたの専属の英会話講師になってくれます。
トピックはあなたが決めてもいいですし、AIに提供をお願いしても構いません。
ただし、この場合、メッセージでのアウトプットがメインとなるという点だけ注意してください。
アウトプットをして自分の弱点を見つけよう

アウトプットをしていると、うまく言えない、伝わらないというもどかしさを感じます。
ある程度英語を話せる僕も、言葉に詰まることはあります。
そんな時は、このもどかしさすらも、話のネタにしてしまえばいいんです!
「こういうことを言いたいいんだけど、いい表現ないかな?」
自分の国言葉を一生懸命勉強している人に対しては、誰しも優しくなるもの。
みんなきっと丁寧に教えてくれますよ。
インプットとアウトプットを繰り返して、地道に上達させていきましょう!
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