外国語=英語という認識をお持ちの方も多いと思います。日本では多くの学校で英語を話すし、日本人以外でも英語を話す人は多いですからね。
それでは、相手の母国語を話したら何が起こるか…
僕の実体験と僕がよく観ているYouTuberを参考に考えてみましょう。
世界中には約7000の言語が存在する

まずは英語以外の言語数について考えてみます。
今現在、この世界には196の国が存在します。
余談ですが、一番若い国は2011年生まれの「南スーダン」現在14歳のいわゆるZ世代ですね。
それはさておき、196カ国ある現在、言語はいくつあると思いますか?
国によっては、英語やフランス語を母国語としてる国もあるから196よりも少なそう…とお考えになる方もいるかもしれません。
正解は約7000!多すぎませんか…。
7000言語の頂点はやはり英語
7000言語の頂点に立つのはやはり英語。次いで中国語、ヒンディー語、スペイン語となります。
ここで気をつけたいのは、上の数字は非ネイティブも含めた話者数。
ネイティブ数に絞ると中国語が圧倒的。
次いでスペイン語、英語、ヒンディー語、と実は英語はネイティブは少ないのです。
それだけ英語が多くの人に学ばれている、ということがここで分かりますね。
英語話者は何人?
英語話者は全世界で15億人ほどと言われています。
現在の世界人口が80億人と考えると、5.3人に1人が英語を話せることになります。
しかし、逆に考えると5人中4人は英語が通じません。
この点は忘れられがちですが、英語が分からない人も意外と多いのです。
そう考えると英語以外の言語の重要性もなんとなく感じませんか?
相手の母語で話しかけるとどう感じるのか

海外経験がある方なら、海外で日本語を聞いた時の安心感を感じたことがある方もいるかもしれません。
それでは、海外の方は、母国語で話しかけるとどのように感じるのでしょうか?
私の実体験と、YouTubeの動画から考えてみました。
あくまでも主観的な見方であることご了承ください!
ゲストハウスでの経験
私はこれまで約5年間宿泊業に従事していました。
そのうち3年はゲストハウスという簡易宿泊施設に勤務。
ゲストハウスはその安さから、多くの外国人観光客がご利用になります。
そこでチェックインする方全員から母国語での挨拶、自己紹介を教えてもらいました。
今では半分も覚えていませんが、当時はスウェーデン語やフィンランド語、ヘブライ語など日本人にあまり馴染みのない言語も含めて、20言語ぐらいで挨拶と自己紹介ができたので、チェックインするゲストの国籍に合わせて使い分けていました。
今思えば、この時、もっと勉強しておけばよかった…
母国語で話しかけられて嬉しくない人はいない!?
私が相手の母語を話した時の反応はとても印象的でした。
多くのゲストは長旅のあとだったり、観光終わりだったりと疲れ果てた状態でチェックインに来ます。
そんな時でも相手の母語で話しかけると、ほぼ100%笑顔を見せてくれました。
私は英語と日本語以外話せないので、挨拶が終われば英語での対応になります。
しかし、最初の挨拶だけで距離が近くなり、その後はゲストから話しかけてくれるようになりました。
我々日本人が海外で日本語を聞く時と同じように、外国の方も海外で母語に触れると安心し、親近感が湧くようです。
話せますアピールのしすぎは要注意!
これは宿泊業ならではですが、最初に母国語で話してしまったがために、このスタッフは自分の言葉が分かる!と勘違いされ、何かあるごとにその言語で話しかけられる、ということがありました。
もちろん、正直に分からない、と伝えれば問題はないのですが、ゲストによっては想像以上に期待してしまう人います。
そんな時は英語でゴリ押しするしかありません。笑
YouTuber Kazu Languagesさんの動画
言語好きな人であれば、誰しも観たことがあるであろう、Kazu Languagesさん。
彼はなんと13言語を話します。
しかも、そのうち12言語は5年ほどで話せるようになったというから、驚きですよね。
彼の勉強方法に関しては、また別の機会に考えてみたいと思います。
こちらの本にも詳しく書かれているので、興味があれば読んでみてください。
彼の動画は、主に言語ドッキリ。
トークアプリでランダムに繋がった相手の母語で話し始めるというシンプルだけど誰にもできないコンテンツです。
動画内の外国人の反応は?
やはり動画内の外国人の反応は、私が経験したものと同じでした。
彼の場合、挨拶以上の話ができるので、私の時と比にならないぐらい、一瞬にして距離が縮まります。
最初は冷たい感じだった相手でさえも、母国語が話せるとわかった瞬間に表情が明るくなり、積極的に話し始めます。
ドッキリをかけられた相手のリアクションは、見ていてすごく気持ちがいいです。
言葉では説明できないので、ぜひYouTubeで見てみてください!
相手の母語を話すのは必須ではないけれど、大きなアドバンテージ!

私の経験、Kazu languagesさんの動画から、相手の母語を話せることは人間関係を構築する上で、かなり大きなアドバンテージがあることが分かりますよね。
KazuLanguagesさんみたいに多言語で日常会話をするのは難しいかもしれませんが、過去の私のように挨拶、自己紹介だけでも言えるようになると、それだけでもかなりのアドバンテージです。
英語だけじゃダメなの?
英語が話せる日本人は10%ほどなので、英語が話せるだけでもとても貴重な存在です。
英語だけでも円滑にコミュニケーションを取れる場面は多いので、英語だけじゃだめ!ということはありません。
例えば、英語圏以外に旅行に行く時。
こういった時には、その国の言語を少しでも覚えておくと、現地でちょっとした人気者になれるかもしれません。
If you talk to a man in a language he understands, that goes to his head. If you talk to him in his language, that goes to his heart.
この言葉は、Kazu Languagesさんの動画で紹介されてとても感銘を受けた、南ア元大統領ネルソン・マンデラの言葉です。日本語に直すと、
「もしあなたが相手の理解できる言葉で話せば、それは相手の頭に届く。もしあなたが相手の母語で話せば、それは相手の心に届く。」
英語でも多くの人とコミュニケーションは取れるでしょう。
それでも母語に勝る言語はありません。
母語からは、そ国の文化的背景も読み取れることがあります。
母語で話す、これは最上級のリスペクトなんじゃないか、と私は考えています。
真に相手のことを理解し、相手に自分の気持ちを伝えようと思ったら、相手の母語を話すのが、最大の近道ではないでしょうか。
母語で話しかけると平和が生まれる!

大袈裟なように聞こえるかもしれませんが、少なくとも私の実体験から、相手の母語を話すと笑顔が返ってきます。そして、安心感も生まれます。
小さなことですが、その瞬間は「平和」そのものだと断言できます。
Kazu Languagesさんの動画を見てると、みんな本当に楽しそうで、これが「平和」かー。人類全員がこの人だったら、争いなんて起こらないじゃん。と本気で思ってしまいます。
私はまだ日本語と英語と長崎弁とエセ関西弁しか話せません。
それでも、拙い外国語(英語以外の)で多くの人の笑顔を目の当たりにしてきました。
少しでも多くの人に英語も含め、外国語に興味を持ってもらえたら、ちょっとだけでも平和な世界につながるんじゃないかな、なんて思いながら、この記事を締めさせていただきます。