日本語は外国語に助けられてる?外来語や借用語について考えてみよう

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僕たち日本人が当たり前のように使っている日本語。

大切な言語ですが外国語に助けられていると考えたことはないでしょうか?

今日は日本語という言語についてのお話。

日本語だけで生活はできる?

突然ですが、1日「日本語」だけで生活できると思いますか?

おそらく多くの人が難しいと考えるでしょう。

それほど日本語にはたくさんの英語が溢れています。

テレビ番組の企画でも、英語禁止をテーマにしたバラエティ番組があるぐらいですからね…

では、なぜ日本語だけでは難しいのでしょうか?

日本語には外国語がたくさんある

日本語には隠れた外国語がたくさんあります。

例えばバス。

日常的によく使う単語ですが、元は英語の「Bus」ですよね。

他にもスマホ。

正式にはスマートフォンですが、英語の「Smartphone」に由来しています。

日本語で表せなくもないのですが、複雑になるかよく分からなくなりそうです。

バスの正式名称は「乗合自動車」、スマホの正式名称は「高機能携帯電話端末」。

日常生活でこれらの単語を使うと会話のテンポが悪くなりそうですね…

カタカナの力

日本語は便利なことに3種類の文字を使っています。

漢字は一文字で多くの意味を含めることができ、カタカナは、外来語を日本語表記にする時に用いることが多い文字です。

カタカナがあるおかげで、僕たち日本人の生活には多くの外国語が使われていると言えます。

カタカナがなければ…もしかするとここまで外国語由来の日本語は生まれなかったかもしれませんね。

外来語、借用語ってなに?

上で出てきた外来語や借用語とはそもそもなんなのでしょうか?

この言葉は日本語だけにあるわけではなく、多くの言語で外来語や借用語が存在します。

日本語の構成は?

外来語、借用語を見る前に日本語の構成について少し触れておきます。

2002年出版の『新選国語辞典』(第8版)の構成は以下のとおりです。

一般語73,181語のうち和語は24,708語(33.8%)、漢語は35,928語(49.1%)、外来語は6,415語(8.8%)、混種語は6,130語(8.4%)

日本本来の言葉は3割ほどで、その他は海外由来の言語であることが分かりますね。

漢語は今では当たり前の日本語として扱われますが、元を辿れば中国からの外来語です。

借用語は海外由来の言葉全般

「自国語の音韻体系に合うように変形して取り入れたもの」

3割の和語を除いて、7割近い語が海外由来の言葉であるとお伝えしました。

漢語も含めた「海外由来の言葉」の総称を借用語と言います。

日本語という言語が特殊なため、日本語における借用語と次に説明する外来語の区別が曖昧ですが、分かりやすくするために、「漢字表記される海外由来の言葉」を借用語とすることが多いです。

英語で考えるとこの違いが分かりやすいかもしれません。

大学生にも同じみのrésumé(レジュメ)ですが、元はフランス語でアクセントみたいなマークも単語の一部。

通常、英語にはこのアクセントマークはありませんが、英語この単語を使う場合にも同じ表記をします。

このように外国語を「そのまま」使っているのが借用語です。

カタカナ語の多くが外来語

「外国語の音とアクセントをほぼそのままの形で取り入れたもの」

外来語は借用語の一つですが、日本語の場合とりわけ、カタカナ表記する外国語由来の言葉が外来語と言われます。

先程のバスは外来語の一例と言えますね。

この外来語は英語由来のものばかりではなく、フランス語、オランダ語などその語源はさまざまです。

ここでも英語で考えてみると、違いがはっきりします。

英語のChocolate。

この単語は古代アステカ文明のナワテカ語のショコラトル(xocolatl)という単語に由来しています。

この単語は本来、「苦い水」という意味だそうですが、チョコの原料のカカオ飲料が苦かったということから、Chocolateの語源となったそうです。

本来の外来語は、綴りや意味などが変わるという特徴があるみたいですね。

なぜ日本に広まったのか

今では当たり前になった外来語。

しかし、昔の日本には外来語などなく、日本語だけが使われていたはずです。

それでは、どのようにして外来語が広まったのでしょうか?

日本は島国ということもあり、あまり海外文化が流入することはありませんでした。

漢語を除く外来語のはじまりは16世紀と言われています。

この頃は、ポルトガルから鉄砲が伝来したいわゆる南蛮貿易の頃。

この貿易を通じて、多くの西洋の品が日本へ持ち込まれてきました。

これまでなかったものが持ち込まれるので、日本語で名付けるのが難しい、しかし、日本にはカタカナがある。

そこで音にカタカナを当てはめることで表現していました。

日本語には、男性名詞、女性名詞という複雑な文法がないのも、外来語が多い要因と言えるでしょう。

外来語を味方につけた学習方法

外来語が多いということは、僕たち日本人は実は日常的に英語に触れているということ。

最後に外来語を使った学習方法を考えてみましょう。

ひとまず外来語から語彙力をつけていく

日常的に使われる外来語に目を向けてみると、生活の中でたくさんの外来語が使われていることが分かります。

カタカナの言葉を見つけたら、語源を調べてみてください。

英語かもしれないし、それ以外の言語かもしれませんが、意外な発見があるかもしれません。

今、「僕はマックでハンバーガーを食べながら、パソコンを使ってブログを書いています」が、ここに出てくるカタカナ語はすべて英語由来の外来語です。

こんな感じで日常的にカタカナ英語が使われているので、こういった単語は覚えやすそうですね。

発音と実際の使い方をチェック

カタカナ読みではなかなか通じない場合があるので、それぞれの語彙の正しい発音を調べておきましょう。

また同時に実際の文脈での使われ方もチェックしておくのも忘れずに。

先ほどの僕はマックでハンバーガーを食べながら、パソコンを使ってブログを書いているという文ですが、カタカナ英語ではどの外来語も外国人には通じないかもしれません。(品詞は合ってます)

単語によっては、日本語とは異なる文脈で使われたり、品詞が違うこともあるので、この辺りはご自身でよく調べておきましょう。

和製英語には要注意

カタカナ語がすべて正しい外国語である、とは限りません。

なかには和製英語と言って、日本語特有のものもあるので要注意です。

有名なものだと、「コンセント」や「サラリーマン」がありますね。

カタカナ語だからと鵜呑みにせず、必ず正しい英語表現を意識しておいてください。

言語に壁はない!

日本語は独特な言語ですが、多くの外国語から影響を受けています。

これは日本語に限らず他の外国語でも同じ。

よく言語の壁がある、と言いますが、実はお互いに助け合って言語ができているんですね。

そう考えると、外国語に親近感が湧きませんか?

外来語、借用語を通して、少しでもあなたの外国語に対するの壁が低くなれば嬉しいなと思います。

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